子どもの猫背が気になる|家庭で見直したいことと受診を考えたいサイン
子どもの猫背が気になる、宿題やタブレットを見ているときの背中の丸まりが目につく。そんなご相談を、親御さんからいただくことがあります。この記事では、しゃくじいホワイト整骨院が、お子さまの姿勢について先に知っておいていただきたい医療機関へのご相談の目安と、机・タブレット・ランドセルまわりなど、ご家庭で見直せることをご説明します。原因を一つに決めつけず、分かっている範囲でお伝えします。
先に知っておいてください。背中の左右差は医療機関へ
姿勢の話に入る前に、こちらを先にお伝えします。子どもの背中の形で知っておいていただきたいのが「側弯症(そくわんしょう)」です。日本整形外科学会の解説では、側弯症は背骨が左右に曲がった状態で、背骨自体のねじれを伴うことがあり、通常は小児期にみられる背骨の変形を指すとされています。日本での発生頻度は1〜2%程度で、女子に多くみられるとのことです。
同じ解説では、次のような変化が挙げられています。
- 左右の肩の高さの違い
- 肩甲骨の突き出し
- 腰の高さの左右差
- 前かがみの姿勢を後ろから見たときの、肋骨や腰の盛り上がり
側弯症は背骨が成長する思春期に悪化することが多く、曲がりが進む前に診断して治療を始めることが大切だとされています。そのため学校検診も行われています。学校の健康診断の検査項目には、法令(学校保健安全法施行規則 第6条第1項第3号)で「脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無並びに四肢の状態」が定められています。
お風呂上がりや着替えのときに、肩の高さや腰のくびれの左右差に気づいたとき、学校の健康診断で受診をすすめられたときは、整骨院より先に、整形外科などの医療機関でご相談ください。診察では医師が子どもに前かがみの姿勢をとってもらい、後ろから背骨を確認し、程度はレントゲン写真で角度を測って調べるとされています。ご家庭で判断できるものではありませんので、「ただの猫背だろう」「側弯症かもしれない」と決めつけないでください。
また、背中や腰の痛みが続く、夜中に痛みで目が覚める、手足のしびれや力の入りにくさがある、転んだりぶつけたりしたあとから痛がる、熱があって背中や腰を痛がる、といった場合も、先に医療機関でご相談いただきたいと考えています。
すでに医療機関で側弯症と言われ、経過をみているお子さまは、主治医の方針を優先してください。当院へのご相談も、主治医に確かめてからにしていただくと安心です。
子どもの猫背が気になるのは、どんなとき?
子どもの猫背の原因を、一つに決めることはできません。成長の時期によって身体のつり合いは変わりますし、同じ姿勢でも、疲れているときとそうでないときで見え方は違います。ここでは原因探しではなく、親御さんが「丸まっているな」と気づきやすい場面を挙げます。
- 机に向かって宿題をしているとき
- タブレットやスマートフォン、ゲームを見ているとき
- ソファや床に座ってテレビを見ているとき
- ランドセルや荷物を背負って歩いているとき
文部科学省も、学校や家庭でタブレットなどの端末を使う際の約束として「タブレットを使うときは姿勢よくしよう」を挙げ、学校と家庭が協力して健康に配慮するよう呼びかけています。また、教科書や学用品などの荷物が重くなりすぎることについては、身体の健やかな発達に影響が生じかねないという懸念や、保護者などからの声が寄せられているとして、平成30年に、教育委員会などを通じて各学校に配慮を求める事務連絡を出しています。どちらも猫背の原因について述べたものではありませんが、ご家庭で見直せる場面として知っておいて損はありません。
家での様子を、しばらくメモしてみる
子どもの姿勢は、ひと目見ただけでは分かりにくいものです。病名を決めるためではなく、医療機関や当院でお話しするときの材料を集めるつもりで、1〜2週間ほど次のことを書き留めてみてください。
- 丸まりが目立つのは、どんな場面か(宿題・タブレット・食事など)
- 声をかけると、自分で背中を起こせるか
- 背中・腰・首・肩の痛みや、疲れやすさを口にしているか
- 肩の高さや腰のくびれに、左右の違いがありそうか
- 学校の健康診断で、何か言われたことがあるか
メモの中に、上でご紹介した左右差や痛みのサインに当たるものがあれば、医療機関へのご相談を先にしてください。
ご家庭で見直せること
ここからは、ご家庭で試せる見直し方です。どのお子さまにも当てはまるものではありませんので、痛みを訴えるときは無理に続けないでください。
机と椅子の高さを、今の身体に合わせる
子どもは1年でも背丈が変わります。入学のときにそろえた机と椅子のままになっていないか、一度確かめてみてください。座ったときに足の裏が床(または足台)にしっかりつくか、机が高すぎて肩が上がっていないか、低すぎて覆いかぶさるようになっていないかが目安です。
タブレットやゲームは、時間で区切る
先ほどの文部科学省の約束には、「30分に1回はタブレットから目をはなそう」もあります。これは目を休めるための約束ですが、画面から目を離すタイミングで、立ち上がる、伸びをするといった動きを入れると、同じ姿勢が長く続くのを区切るきっかけにもなります。寝転がったまま画面をのぞき込む使い方も、見直してみてください。
ランドセルの中身を、一緒に確かめる
文部科学省の事務連絡では、何を持ち帰らせ、何を学校に置くかは、各学校が保護者などと連携し、発達段階や学習上の必要性、通学上の負担などを考えて判断していると考えられるとしたうえで、改めて検討し、必要に応じて配慮するよう求めています。工夫例として、家庭学習で使う予定のない教材を机の中などに置いて帰ることを認める例も紹介されています。中身が重そうに感じるときは、まず学校からのお知らせを確認し、分からなければ学校に相談してみてください。
「背すじを伸ばしなさい」を言いすぎない
注意された直後は背すじが伸びても、すぐに元に戻ってしまうのは大人も同じです。力を入れて胸を張り続けると、かえって腰や首に別の負担がかかることもあります。叱るよりも、机や椅子、画面の位置といった環境のほうを整えるほうが、お子さまにとっても続けやすいと当院は考えています。外で身体を動かして遊ぶ時間も、無理のない範囲で大切にしてください。
子どもの姿勢について、当院が考えていること
しゃくじいホワイト整骨院は、姿勢の改善を施術の柱にしています。お子さまについては、10歳頃から、姿勢チェックや身体の状態に合わせたご相談を承っています。立ち姿勢や動きを確認するのは、今のお身体の状態を把握し、生活の中での身体の使い方をご一緒に見直していくためです。側弯症などの病気を調べたり診断したりするものではありませんし、姿勢の変化をお約束するものでもありません。
背中の左右差が急に目立つようになった場合など、成長の時期に特有の変化が疑われるときは、まず医療機関での検査をおすすめしています。お連れいただいた場合も、状態を確認したうえで受診をおすすめすることがあります。大人の猫背・巻き肩についての当院の考え方は猫背・巻き肩のご案内ページに、首の位置を壁で確かめる方法はストレートネックのセルフチェックの記事にまとめています。
なお、姿勢の改善を目的とした施術は健康保険の対象にはなりません。一方で、スポーツなどでいつ・どこで・どうして痛めたかがはっきりしている急性・亜急性の外傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫など)は、健康保険の対象になる場合があります(骨折・脱臼については、応急手当の場合を除き医師の同意が必要です)。どちらに当たるか分からないときは、ご来院時にご相談ください。初めてご来院いただくときの流れは初めての方へのページをご覧ください。
当院は西武池袋線 石神井公園駅 南口から徒歩2分、年中無休で、平日は20時30分まで受け付けています。お子さま連れでのご来院も歓迎しており、お子さま向けの遊具もご用意しています。
この記事の側弯症についての記述は日本整形外科学会「側弯症」のページ、タブレットと荷物についての記述は文部科学省「家庭と連携した児童生徒の健康への配慮」および事務連絡「児童生徒の携行品に係る配慮について」(平成30年9月6日)をもとに、しゃくじいホワイト整骨院が要約・編集して作成したものです。
お子さまの姿勢が気になるときは、お気軽にご相談ください
上でご紹介した医療機関へのご相談の目安に当てはまらず、10歳頃からのお子さまの姿勢が気になっている方は、お気軽にご相談ください。お話をうかがったうえで、医療機関でのご相談をおすすめすることもあります。


