坐骨神経痛でお尻から脚がしびれる|先に確かめたい受診の目安と過ごし方
坐骨神経痛で、お尻から太ももの裏、ときには膝から下までがしびれる、痛む。座っていても歩いていてもつらく、このまま様子を見てよいのか迷っている。そんなご相談をいただくことがあります。この記事では、しゃくじいホワイト整骨院が、お尻から脚にかけての痛みやしびれについて、先に確かめていただきたい受診の目安と、医療機関でのご相談とあわせて日常で気をつけたいことをご説明します。結論を先にお伝えすると、この症状は、まず医療機関で原因を調べてもらうことが出発点になります。
先に確認してください。お尻から脚の痛み・しびれで救急車(119番)や医療機関へのご相談を考えたいサイン
突然しびれた、突然片方の腕や脚に力が入らなくなった、急に高い熱が出た、というときは、ためらわず救急車(119番)を呼んでください。救急車を呼ぶ目安のほかの項目と、がんの治療中・治療歴がある、理由のはっきりしない体重の減少がある、ステロイドの薬を使っている(使っていた)といった、先に医療機関へご相談いただきたい項目は腰痛のご案内ページにまとめています。救急車を呼ぶか迷うとき、夜間や休日にどこを受診すればよいか分からないときは、東京消防庁救急相談センター(#7119・24時間365日)に相談できます(自動音声のあと「2」を押すと救急相談、「1」を押すと医療機関の案内につながります。番号を押さずに待つと「1」につながります)。
日本整形外科学会は、腰痛の解説の中で、安静にしていても痛みが軽くならない、しだいに悪化する、発熱している、下肢(脚)がしびれたり力が入らない、尿漏れがするといった症状をともなう場合は、放置したり自分で管理したりせず、すみやかに整形外科を受診するよう呼びかけています。お尻から脚にかけてのしびれは、この「下肢がしびれる」に当たります(突然しびれた・突然力が入らなくなったとき、急に高い熱が出たときは、上のとおり、ためらわず救急車(119番)を呼んでください)。
同じ学会の腰部脊柱管狭窄症のパンフレットには、脚の痛みやしびれに加えて、股間のほてり、排尿後に尿が出しきれない感じ(残尿感)、便秘などが起きることもあると書かれています。尿漏れなど、おしっこやお通じのいつもと違う変化をともなうときも、すみやかに整形外科などの医療機関でご相談ください。また、お尻や脚に沿って強い痛みと発疹(ぶつぶつ)が出ている場合は、帯状疱疹という皮膚科の病気のことがあると、坐骨神経痛のパンフレットに書かれています。発疹があるときは、皮膚科などの医療機関でご相談ください。
「坐骨神経痛」は病名ではなく、症状の呼び名です
日本整形外科学会の患者さん向けパンフレット「坐骨神経痛」(整形外科シリーズ29)では、坐骨神経痛を、お尻から太ももの後ろ側あるいは外側にかけての痛みがあるとき(膝から下まで痛むこともあります)に使う言葉だと説明しています。そして、坐骨神経痛は病名ではなく症状であり、原因となる病気をそれぞれ診断していく必要があるとしています。
同じパンフレットによると、原因となる病気はたくさんあり、数が多いのは腰の背骨(腰椎)の部分で神経が圧迫されているものです。腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症などが挙げられています。そのほかにも、次のような原因が紹介されています。
- 腰の部分の神経や背骨にできた腫瘍(ほかの場所のがんが転移したものを含む)
- まれに骨盤の中にできる大きな腫瘍や、骨盤の中のがん
- 坐骨神経の出口のところで、股関節を外へ回す筋肉が神経を圧迫する梨状筋症候群
- 帯状疱疹
- 変形性股関節症など、神経そのものに障害がなくても似た痛みが出るもの
腰部脊柱管狭窄症のパンフレットでは、脚の動脈がつまって血の流れが悪くなったときにも似たような症状になることがあるので注意が必要だ、とも書かれています。
そのうえで、坐骨神経痛のパンフレットは、診断がつかないまま長期間にわたってマッサージや注射だけで様子を見るのは勧められないとしています。原因の中には腫瘍や、化膿する病気もあるためです。当院にも整体や骨盤矯正のメニューがありますが、お尻から脚の痛みやしびれがある方には、当院にお越しになる前に、まず整形外科などの医療機関で原因を調べてもらうことをおすすめしています。
受診の前に、症状をメモしておく
「どこが・どんなふうに・どんなときに」つらいのかを具体的に伝えられると、医療機関でのお話がスムーズになります。病名を自分で決めるためではなく、説明の材料を集めるつもりで、次のことを書き留めてみてください。
- 痛む・しびれる場所(お尻/太ももの裏/太ももの外側/膝から下/足先)
- 痛みか、しびれか、力の入りにくさか
- いつから続いているか、思い当たるきっかけがあるか
- 歩くと強くなり、休むと楽になるか(どのくらい歩くとつらくなるか)
- 座る、前かがみになると楽になるか、かえってつらくなるか
- 皮膚に発疹が出ていないか
- 排尿・排便に、いつもと違う変化がないか
たとえば腰部脊柱管狭窄症のパンフレットでは、中高年で脚に痛みやしびれがあり、立つ・歩くで悪化し、座る・前かがみで軽くなるといった特徴から、ある程度は推測できるとしつつ、より詳しい診断にはMRIなどの検査が必要だとしています。当てはまる項目があっても、ご自身で病名を決めつけないでください。メモの中に、上でご紹介したサインに当たるものがあれば、受診を急いでください。
医療機関でのご相談とあわせて、日常で気をつけたいこと
ここからは、ご自身で気をつけられることです。原因によって合う・合わないがありますので、医療機関で言われたことがあれば、そちらを優先してください。
痛みやしびれが強くなる動きは、無理に続けない
インターネットや動画で見たストレッチや体操でも、試して脚の痛みやしびれが強くなるときは、すぐにやめてください。どの運動が合うかは原因によって変わります。日本整形外科学会も、腰痛の解説の中で、個々の状態に応じた体操や運動のプログラムは整形外科で相談するようすすめています。
歩くときは、途中で休める場所を考えておく
歩いているうちに脚がつらくなる方は、外出の前に、途中で座って休める場所を考えておくと安心です。なお、医師から腰部脊柱管狭窄症と言われている方について、同じ学会のパンフレットは、前かがみになると神経の圧迫がゆるむため、杖やシルバーカーを押して腰をかがめて歩くと脚の痛みが楽になるとしています。一方で、腰をかがめた姿勢は腰痛の悪化につながることがあり、長い期間その姿勢を続けることはおすすめできない、とも書かれています。
同じ姿勢を長く続けない
座りっぱなし、立ちっぱなしが長く続いたあとにつらさが出る方は、ときどき姿勢を変えたり、立ち上がったりする時間をつくってみてください。デスクワーク中の休憩の取り方はデスクワークの腰痛についての記事でご紹介しています。
受診したら、言われたことを書き留めておく
医療機関で伝えられた病名や、してよい運動・避けたほうがよい動きは、メモに残しておいてください。整骨院などほかの場所で相談するときにも、その内容をそのまま伝えていただくと、無理のない進め方を考えやすくなります。
お尻から脚のつらさと姿勢について、当院が考えていること
しゃくじいホワイト整骨院が力を入れているのは、姿勢の改善です。ただし当院は医療機関ではなく、お尻から脚の痛みやしびれの原因を調べることはできません。また、上でご紹介したように坐骨神経痛の原因はさまざまで、姿勢だけで説明できるものではありません。姿勢を整えることで坐骨神経痛が軽くなる・なくなるとお約束するものでもありません。
医療機関でご相談になったうえで、立ち方や座り方、日常の動き方を見直したいという方には、立ち姿勢や骨盤まわりの傾き、どの動きでつらさが出るかを確認し、今のお身体の状態に合わせて、身体の使い方をご一緒に見直していきます。医師から姿勢や動きについて注意を受けている場合は、そちらを優先します。原因がはっきりしないまま痛みやしびれが続くときは、医療機関でのご相談も続けてください。施術の途中でも、しびれが強くなるなど気になる変化があれば、医療機関でのご相談をおすすめします。長引く腰のつらさについての当院の考え方は腰痛のご案内ページに、初めてご来院いただくときの流れは初めての方へのページにまとめています。
なお、いつ・どこで・どうして痛めたかがはっきりしている急性・亜急性の外傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷など)は、健康保険の対象になる場合があります。神経痛や手足のしびれなど、原因のはっきりしないお悩みは自費施術でのご案内となります。詳しくは施術内容・料金のページをご覧ください。
当院は西武池袋線 石神井公園駅 南口から徒歩2分、年中無休で、平日は20時30分まで受け付けています。
お尻から脚のつらさで、身体の使い方を見直したい方へ
医療機関でご相談になったうえで、日常の姿勢や動き方を見直したい方は、お気軽にご相談ください。上でご紹介した受診の目安に当てはまる方や、まだ医療機関でご相談になっていない方は、医療機関でのご相談を先にしてください。お話をうかがったうえで、医療機関でのご相談をおすすめすることもあります。


